MacからリモートサーバのXアプリケーションを使う。その3 [Apple/Macな話]
さてさて、だいぶさぼってましたが、MacでリモートのUNIX(FreeBSD)マシンのXアプリケーションを使えるようする方法の第三弾です。
このシリーズ最後となる今回はVNCを使ってみようと思います。
VNC(Virtual Network Computing)ってのは、OSのデスクトップ画面を別のPCに転送し、GUIによる遠隔操作を出来るようにするものです。
ま・XPのリモートデスクトップとか、MacのApple Remote Desktopみたいなモンです。
特徴としては・・・
まずはフリーソフトであると言う事。
それとUNIX系OS、Windows、Macなど色んなプラットフォームに対応していて異なるOS間でも使えるという事です。
つまり、MacからWindows(またはその逆)、MacからUNIX(またはその逆)などOSが異なる環境でも問題なく使え、その上フリーというブラボーなソフトなワケです。
このVNCは「VNCサーバ」「VNCクライアント(ビューワ)」で構成されています。
操作される側(サーバ側)で「VNCサーバ」。操作する側(クライアント側)で「VNCクライアント(ビューワ)」をそれぞれ動かしてやって、クライアント側からサーバ側にアクセスしてリモートのサーバを操作するといった使い方をします。
で・今回はFreeBSD側に「VNCサーバ」Mac側に「VNCクライアント(ビューワ)」を仕込んでやろうと。そうゆう感じです。
まずは、FreeBSD側。
インストールするのは「tightVNC」というソフトです。
TightVNCは、低速のネットワーク経由での利用に最適化されたVNCの改良版です。
通常のVNCに比べて通信データ量が大幅に圧縮されているので(約4分の1くらい)、快適に遠隔操作ができるというヤツですね。(実際に格段に早いかは謎 笑)
これは、相変わらずportsでラクラクインストール
#cd /usr/ports/net/tightvnc/
#make install clean
で、完了(笑)
続いて、Mac側。
Mac用VNCクライアント(ビューワ)ソフト「Chicken of the VNC」をダウンロードしてインストール。
以上で、準備作業終了。
続いて設定。
まず、FreeBSD側のVNCサーバの起動。
vncserver :10 -geometry 1024x768 -depth 16
これは仮想デスクトップにディスプレイID:10を与え、デスクトップ領域を1024x768にする。
さらに色数は16bitにする。という意味ですね。
ディスプレイIDは指定しなければ、1番から順に使われていない番号が割り当てられます。
ディスプレイIDは早い者勝ちで、すでに使用しているIDは使えません。
初めてvncserverを起動する時はパスワードを聞かれるので、適当に登録。一旦登録したパスワードはホームディレクトリ以下にある「.vnc」ディレクトリ以下にあるpasswdファイルに記録されます。
ちなみにVNCサーバを終了する場合は、
vncserver -kill :ディスプレイID
としてやれば、停止します。
※基本的に認証はパスワードのみなので、必要ないときは停止しといた方が賢明です。
最後にMac側のVNCクライアント(ビューワ)の起動。
コッチは、「Chicken of the VNC」を起動させると表示されるログイン画面でそれぞれ
「操作するマシンのホスト名(またはIPドレス)」「VNCサーバに指定したディスプレイID」「パスワード」を入力して最後に「Connect」ボタンを押してやる。
以上で、完了です。
するとこんな感じでリモートのデスクトップ画面が表示されます。
VNCサーバはデフォルト表示ではtwm+xtermなので、これを他のウィンドウマネージャーに変えたければ、「.vnc」以下にある「xstartup」ファイルを修正します。
これは.xinitrcとほぼ同じなので、好みにカスタマイズしてデスクトップ環境を構築できます。
ウィンドウマネージャーをKDEに変更した画面
●おまけ
ちなみに各マシンにVNCサーバとクライアント仕込めばこんな事もできます(笑)
MacからVNCでつないだWinからAstecXでつないだFreeBSDを操作するみたいな?
あ~意味不明!!(笑)
コメント 0